プログレ のレビュー

FANTASY / Paint a Picture

1973,UK

英国のフォーク寄りプログレ・バンドFANTASYの1973年1stアルバムPaint a Picture。

ジャケットのイメージ通りオルガン、アコギ、素朴な男性ヴォーカル・ハーモニーを中心とした牧歌的なサウンド。
しかしながら決して明るくなり過ぎず、適度に湿った叙情性と若干の緊張感を保ち続けている所に個性が感じられます。
ゲストのチェロやブラス、意外とハードエッジなエレキ・ギターが随所でアクセントとなっており、多彩なアレンジで各曲のキャラを立たせてます。又、あまり目立たないながらもメロトロンがうっすらと上品に使用されておりセンスの良さを伺わせます。
しかし何と言ってもオルガンとアコギを中心にファンタジックなサウンドでジワジワ来る叙情フォークの#1が最高。2コーラス目、右CHのオルガンによるフリジアン・モードを使用したフレーズにもうメロメロ。こういうモーダルな響きは大好きです。

Track List

1. Paint A Picture
2. Circus
3. The Award
4. Politely Insane
5. Widow
6. Icy River
7. Thank Christ
8. Young Man's Fortune
9. Gnome Song
10. Silent Mine

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GENESIS / Selling England by the Pound

1973,UK

GENESISの1973年6thアルバムSelling England by the Pound。

前作までの寓話的ファンタジー色は薄れ、よりシンフォニック&テクニカル路線に転換。それを顕著に表すのがトニー・バンクス(Key)による鍵盤パートの充実。
スティーブ・ハケット(G)のファズ・ギターも影を潜め、#7前半のセンシティブなアルペジオや#3で聴かれるマイルドなトーンのソロに象徴されるように清廉な叙情性を増量。
その結果、適度にテクニカル&スリリングでメロディック&ドラマティックな傑作となった。長尺曲とボーカル主体のコンパクトな楽曲を交互に織り交ぜた展開で各々の曲調をより際立たせているアルバムの構成も見事。

アルバムのハイライトは#7の6分過ぎからの7拍子プログレッシブ・ワールド。トニー・バンクスがシンセ中心にメロトロンをジワジワ絡めたり、印象的なリフレインを連発させたりと大活躍。この余韻を引き摺りつつ#1のメロディをリプライズさせてアルバムを締めくくる#8が効いてます。

Track List

1. Dancing with the Moonlit Knight
2. I Know What I Like (In Your Wardrobe)
3. Firth of Fifth
4. More Fool Me
5. Battle of Epping Forest
6. After the Ordeal
7. Cinema Show
8. Aisle of Plenty

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GREENSLADE / Greenslade

1973,UK

元COLOSSEUMのデイヴ・グリーンスレイドが中心となって結成されたツイン・キーボード、ギターレスの4人組GREENSLADEの1973年1st。

ロジャー・ディーンによる淡いグリーンを基調にしたジャケットがステキです。ロックン・ロールやブルーズをベースに変拍子やメロトロンのソロをフックに個性的に迫る序盤は、左右のオルガンの絡みつくような展開が少なくおとなしい感じ。
ところが、ユニークなメロディの歌モノ#3,#4を挟んだ後半は怒涛のプログレッシブ・ワールド。左右オルガンのアレンジが絶妙な上、メロトロンやモジュレーションをかけたベースソロで起伏ある展開を見せるインスト#5。
ダーティなオルガンが引き摺るようなヘヴィ・グルーヴをもたらす右CHと、白玉のメロトロンが緊迫感を煽る左CHの対比が見事な#6。
ミステリアスなピアノに導かれる序盤からメロトロンとオルガンが分厚く立ち込める中盤、エレピやオルガンのソロが舞い踊る終盤とカラフルに迫る#7。
やはりこの辺が一番の聴き物でしょう。
KING CRIMSONの3rdで叩いてたドラムのアンディ・マカロックもステディ且つテクニカルなプレイでサウンドを支えてます。

Track List

1. Feathered Friends
2. English Western
3. Drowning Man
4. Temple Song
5. Melange
6. What Are You Doin' to Me?
7. Sundance

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GREENSLADE / Bedside Manners Are Extra

1973,UK

GREENSLADEの1973年2ndアルバムBedside Manners Are Extra。

全6曲で歌モノ/インストが半々。歌モノ#1,#3#,5では美しいメロディを軸にヒネリや変拍子、ソロ・パートがアクセントに。インスト#2,#4,#6はタイトなアンサンブルとカラフルな鍵盤群が圧巻です。

#1はバラード・タイプのPOPな曲調ながら、シンセやメロトロンがアクセントとなり、歪ませたエレピがドリーミングなフレーズでソロを奏でます。
#2はメロトロンが霧のように埋め尽くすイントロから、オルガン主導の3連系ハード・ロックなインストに。終盤の左右CHで追いかけっこのようにメロディックなフレーズを応酬するダブル・オルガンとバックで神々しく鳴り響くメロトロンが高揚感抜群でトリ肌モンです!
#5はエレピ主導による変拍子の歌モノ。ジャジーなムードの中上手くは無いが囁くようなVoがイイ味出してます。

ダーティなエレピがクールなフレーズを連発して活躍。ジャズやブルースのフィーリングをセンス良く配したフックのあるハード・ロックが、カラフルなキーボードを中心にタイトな演奏で楽しめる1枚です。

Track List

1. Bedside Manners Are Extra
2. Pilgrims Progress
3. Time to Dream
4. Drum Folk
5. Sun Kissed You're Not
6. Chalk Hill

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HATFIELD AND THE NORTH / Hatfield and the North

1973,UK

HATFIELD AND THE NORTHの1973年1stアルバムHatfield and the North。

切れ目無く紡がれて行く各曲は、時にPOPで時にアヴァンギャルドと変幻自在ながら、一本芯の通った整合感あるアレンジがある種の安心感を聴き手にもたらし、いつまでも聴いていたい思いにさせてくれます。
勿論スリリングなオルガンとギターによるアドリブの応酬もあるが、それすらも爽やかな位心地良いです。
後にBRUFORDでシンセによる縦横無尽なアレンジを聴かせ、スチュワート&ガスキンではPOPなプロデューサーとして辣腕をふるう天才キーボーディストのデイヴ・スチュワート(Key)も、ここではエレピや歪み時々ワウなオルガンという手薄な機材の可能性の限界を超えたカラフル且つモダンな演奏で全体を優しく包み込んだかと思うと、一方では単音ファズ・オルガンでギンギンに攻めたりして大活躍してます。
そのバーバラ・ガスキンを含む女性3人組コーラス隊”ザ・ノーセッツ”の美声や、ヘンリー・カウから客演のジョフ・レイによるSAX が良いアクセントになっています。

Track List

1. Stubbs Effect
2. Big Jobs (Poo Poo Extract)
3. Going up to People and Tinkling
4. Calyx
5. Son of There's No Place Like Homerton
6. Aigrette
7. Rifferama
8. Fol de Rol
9. Shaving Is Boring
10. Licks for the Ladies
11. Bossa Nochance
12. Big Jobs No. 2 (By Poo and the Wee Wees)
13. Lobster in Cleavage Probe
14. Gigantic Land Crabs in Earth Takeover Bid
15. Other Stubbs Effect

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JACKSON HEIGHTS / Bump ‘n’ Grind

1973,UK

元NICEのリー・ジャクソン(B/Vo)が結成したブリティッシュ・ロック・バンドJACKSON HEIGHTSの1973年4thアルバムBump ‘n’ Grind。

ブライアン・チャットン(Key)の優雅なピアノを中心にしたアレンジは従来通りながら、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス総勢21名のストリング・セクションを導入し、シンフォニックな要素も大幅増量しております。

シンフォニックなストリングスに爽やかなボーカル・メロディが乗った#1。
アコギとピアノがリードしバンジョーやオルガンの隠し味も効いた#2。
ヴァイオリン・ソロが英国的なペーソス感を醸し出す#3。
スリリングなピアノとハープシコードのユニゾン・ソロに加え、キース・エマーソンから借りたモーグのソロまで飛び出すミステリアスなムードのアップテンポな#4。
ストリングスがドラマティックに盛り上げるタイトル・チューン#5。
クラビネットのグルーヴィーなリフに乗った#6。
ハープシコードの端整な響きとくぐもったオルガンをバックに、神々しいコーラスとピアノ・ソロが映える#7。
軽く歪んだピアネットのまろやかなサウンドと半音階を使ったヒネリあるアレンジが印象的な#8。
ホンキートンク風ピアノがリードするロックン・ロール#9。

基本は爽やかでキャッチーなメロディに彩られたポップ・ミュージックなんですが、気品すら漂う真面目で端整なテイストに独特の翳りを少々加えたサウンドが非常に英国らしいムードを発散しています。
効果的に使用された各種鍵盤やマイケル・ジャイルズ(Dr)、イアン・ウォーレス(Dr)の参加といった要素も見逃せません。

Track List

1. I Could Be Your Orchestra
2. Spaghetti Sunshine
3. Long Necked Lady
4. Public Romance
5. Bump and Grind
6. Cumberland County
7. It's a Shame
8. Ladies in the Chorus
9. Whatever Happened to the Conversation

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JONESY / Keeping Up

1973,UK

英国のジャズ風味プログレ・バンドJONESYの1973年2ndアルバムKeeping Up。

メロトロンと時にクサいまでのベタな泣きメロが特徴。3~4の緊迫した展開や哀愁とメロトロンたっぷりの#7が素晴らしいです。9分に及ぶラストの#8は独自の静謐かつスリリングな世界を大活躍のメロトロンを中心にトレモロを効かせたGやナイスなアクセントを加える菅により表現する傑作。

Track List

Track List

1. Masquerade
2. Sunset And Evening Star
3. Preview
4. Questions And Answers
5. Critique
6. Duet
7. Song
8. Children

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KING CRIMSON / Larks’ Tongues in Aspic

1973,UK

KING CRIMSONの1973年5thアルバム Larks’ Tongues in Aspic。

一旦バンドを解散したロバート・フリップ(G)が新生CRIMSON立ち上げにあたり選出したメンバーは、ジョン・ウェットン(B/Vo)、ビル・ブラッフォード(Dr)という既に名の通った実力者に加え、前衛パーカッショニストのジェイミー・ミューア(Per)、デイヴィッド・クロス(Vln)というメンツ。
スタジオでの実験的サウンド・メイキングよりも、ライヴにおける丁々発止のインプロビゼーションを重視したようです。

このスタンスを形にしたのがヘヴィでメタリックな#1。ジェイミー・ミューアのパーカッションに挑発されたメンバーが、即興で次々にプレイを叩き付け合う様が緊張感に溢れております。セッション中、他メンバーの熱いプレイを聴きながら、手応えを感じたロバート・フリップはおそらくニヤッとほくそ笑んでいたのではないでしょうか。
初期CRIMSONの叙情とは違ったコンテンポラリーな感触のメロウなナンバー#2。
デヴィッド・クロスのヴァイオリンが端整な叙情を湛える#3。
この#2,#3そして続く#4は、ジョン・ウェットンの友人で元SUPERTRAMPのリチャード・パーマー=ジェイムズが詩を書いているようです。
泥水のイントロをはじめとするジェイミー・ミューアの様々なアイディアとキャッチーなサビが融合した#4。
理性的なベース・リフに乗って、ヴァイオリンとギターによる不安感を煽るようなフレーズが絡み合い、徐々に盛り上がっていく#5。ジェイミー・ミューアによるハエの飛んでいるような音が鬱陶しさを倍増させております。
5拍子のヘヴィ・メタリックなギター・リフとヴァイオリンの端整なテーマ・メロディが対比して、美しくもダークでメタリックでありながらもオーガニックなうねりを醸成する#6。

後にツアー中に失踪してしまうジェイミー・ミューアのエキセントリックなテンションが、ロバート・フリップの目指すメタリックなサウンドに多大に貢献した中期の代表作です。

Track List

1. Larks' Tongues in Aspic, Pt. 1
2. Book of Saturday
3. Exiles
4. Easy Money
5. Talking Drum
6. Larks' Tongues in Aspic, Pt. 2

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LATTE E MIELE / Papillon

1973,ITALY

イタリアの3人組プログレッシブ・ロック・バンドLATTE E MIELEの2ndアルバムPapillon。

オルガンの緊張感あるリフがELPのTurkusを彷彿させるオープンニング#1から#8までがアルバム・タイトルになっているPapillon組曲。題材は映画でもお馴染みの脱獄劇『パピヨン』。

管のアンサンブルで提示されるテーマ・メロディを叙情的なアコギのイントロとボーカルが引き継ぎ、やがてクラッシクやジャズのテイストを織り込んだインスト・パートに展開していく#2。
オルガンを中心にピアノやメロトロンを加え躍動感あるインスト・パートを繰り広げる#3。ティンパニや混声合唱団がシンフォニックな彩を加えています。
ピアノの伴奏にオーボエやメロトロン、シンセが絡む叙情的な序盤から、ドラマティックに盛り上がるメロディアスな#4。まろやかなボーカル・メロディにイタリア語の響きが良くマッチしています。
休符を巧みに場面転換とし、メロトロンの刻みやヴァイオリンの乱舞が目まぐるしく展開する#5。
ピアノをバックに沈痛な表情を見せる#6。
ギターのヘヴィなリフ、管とメロトロンによる壮大なファンファーレ、パーカッシブなオルガンがリードするマーチのようなパート、とシンフォニックに展開する#7。
メジャーに変換されたメイン・メロディを提示し、ハッピ-エンドを印象付ける#8。
#4,#5,#7あたりの映像的なタッチはまるで映画のサウンド・トラックのようです。
クラシカルなテーマをジャジーなピアノやメロトロンで発展させた#9。
#10~#12はクラシカルなテイストの組曲。
ピアノの静かでクラシカルなパートから、オルガンがリードするELPタイプのロック・アンサンブルに移行する#10。
#10のメロディをヴァイオリンで継承しヴィバルディの四季のメロディを挿入しながら、ジャズ・ロック的なスリリングなアンサンブルでまとめた#11。フランジング効果を掛けたドラム・ソロやメロトロンの白玉をバックにした洒落たピアノのソロなどメンバーのセンスと技も聴き所です。
12弦アコギのアルペジオによる瑞々しいイントロから、アコギのカッティングとメロトロンに乗せたジェントルなボーカル・パートに移行し、やがてオーケストラを交えてシンフォニックに盛り上がる爽やかでポジティブなムードの#12。
ピアノ、ベースと一体になってのアンサンブルの中、ジャジーなギターが主役の#13。

3人という制約の中、オーケストラや勿論オーバーダブも加えてスケール感を創出。
生々しくスリリングなジャズ・ロック的アンサンブルとクラシカルな要素を自然に融合させたELPのミニチュア版的な音楽性に、イタリアらしいおおらかさやメランコリックな叙情性を加味した独自のプログレッシブ・ロックを展開しています。

Track List

1. Papillon: Overture
2. Primo Quadro "La Fuga"
3. Secondo Quadro "Il Mercato"
4. Terzo Quadro L'Incontro (Rimani Nella Mia Vita)
5. Quarto Quadro "L'Arresto"
6. Quinto Quadro "Il Verdetto"
7. Sesto Quadro "La Trasformazione"
8. Settimo Quadro "Corri Nel Mondo"
9. Divertimento
10. Patetica: Parte Prima
11. Parte Seconda
12. Parte Terza
13. Strutture

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LE ORME / Felona e Sorona

1973,ITALY

イタリアのプログレッシブ・ロック・バンドLE ORMEの1973年5thは、フェローナとソローナという2つの惑星の物語を綴ったコンセプト・アルバム。
各曲が曲間無く繋げられ、アルバムとしての統一感があります。

元々4人組ビート・ポップ・バンドでスタートしたというLE ORMEですが、3rdの頃からトニ・パリュウカ(Key)を中心としたキーボード・トリオ編成になり音楽性も変化。ツアーで訪れた英国で、プログレッシブ・ロックの影響を持ち帰ったのかもしれません。

手数の多いドラムをバックにオルガン、シンセ、メロトロン(ソリーナ?)を駆使してシンフォニックに暗い叙情を紡ぎ出す#1。
イタリアン・レストランのBGMでかかっていてもおかしくない位、地中海情緒溢れる穏やかなムードの歌唱パートを持つ#2。かつてはシングル曲中心に活動していた名残を感じさせます。
雫のようなピアノが美しい#3からメドレーで妖しいムードの中盤を経て、スリリングな変拍子のシンセ・ソロからメロディアスな終盤へと起伏ある展開を見せるプログレッシブな#4。
切々としたボーカルが叙情を紡ぐ#5。
#5のムードを引き継いだ、5拍子の歌唱パートを持つ#6。
暗がりから一条の光が射すかのごとく、ポジティブなムードのメロディがエレキ・ギター、ピアノによって静かに継承される#7。
地中海風フォークにシンセのシンフォニックな味付けを施した明るいムードの#8は、終盤に#5の物悲しいフレーズがリプライズで挿入されています。
そして#8終盤のムードを引き継ぎながら、ブ厚いシンセが不安を煽るようなメロディを放射してクライマックスを迎える#9。

決してテクニカルではありませんが、独特の歌心を感じさせる歌唱パートと、叙情やスリル等様々な情景を描き出すシンセやオルガンを駆使したドラマティックなインスト・パートが融合した、独特のサウンドを聴かせます。

Track List

1. Sopesi Nell 'Incredible
2. Felona
3. Solitudine Di Chi Protegge Il Mondo
4. Equilibrio
5. Sorona
6. Attesa Inerte
7. Ritratto un Mattino
8. All 'Infuori del Tempo
9. Ritorno Al Nulla

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MIKE OLDFIELD / Tubular Bells

1973,UK

マイク・オールドフィールドが、ほとんどの楽器を1人で演奏しテープMTRでダビングを繰り返し完成させたミニマル・ミュージックの超大作Tubular Bells。
制作当時何と19歳。オカルト映画の名作エクソシストで一部のフレーズが使用されました。

Track List

1. Tubular Bells Part One
2. Tubular Bells Part Two

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MUSEO ROSENBACH / Zarathustra

1973,ITALY

イタリアの5人組プログレッシブ・ロック・バンドMUSEO ROSENBACHの1973年唯一作Zarathustra。

ステファノ・ガリフィ(Vo)のパワフルで説得力あるボーカルを活かした歌唱パートは、叙情味を漂わせてメロディアスに。ヘヴィなギターと時にダーティなオルガンが中心となるインストゥルメンタル・パートは、ハード・ロック的なダイナミクスと若干不条理な混沌がもたらすヘヴィネス。というように両極端なテイストを縦横無尽に張り巡らせた楽曲展開が魅力。
#1~#5の組曲Zarathustraにそんな彼らの旨味が凝縮されています。時にしっとりと、又時にはブルド-ザーのようにパワフルに迫り来るメロトロンも、サウンドの起伏に多大に貢献しております。
続く単独の残り3曲もそれぞれドラマティックな要素を内包。
冷えびえとした質感のメロトロンによる白玉が不安感を増幅する冒頭から、躍動感あるハード・ロックなインストゥルメンタル・パートを経てパワフルな歌唱パートに展開する#6。
細かくビートを刻むドラムをバックに音色を微妙に変化させたオルガンのリフがヘヴィにリード、歌唱パートでは短いながらもドラマティックなメロディを聴かせる#7。クールに抑えたインスト・パートを経た激しいスキャットの部分ではメロトロンも参戦しサウンドに厚みを加えています。
ギターとオルガンによる精緻にアレンジされた不条理リフや、歌唱パートにおける疾走するユニゾン・リフがカッコ良いプログレッシブ・ハード・ロックな#8。センチメンタルな叙情も加えながら、あくまで熱い歌唱とラストのメロトロン大洪水も良い感じです。

Track List

1. Zarathustra: l'Ultimo Uomo
2. Zarathustra: Il Re de Ieri
3. Zarathustra: Al Di La'del Bene E del Male
4. Zarathustra: Superuomo
5. Zarathustra: Il Tempio Delle Clessidre
6. Degli Uomini
7. Della Natura
8. Dell'eterno Ritorno

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PREMIATA FORNERIA MARCONI / Photos of Ghosts

1973,ITALY

イタリアのプログレッシブ・ロック・バンドPREMIATA FORNERIA MARCONIが、ELPのマンティコア・レーベルよりリリースした世界デビュー盤Photos of Ghosts。プロデュースはピート・シンフィールド。

基本的に2ndアルバムPer un Amicoを英語詩にしたもの(#5を除く)に、#4や1stより#2を追加で収録したコンピレーションの趣。

叙情シンフォニック・プログレの名曲#1でソリーナが増量されていたり、#2のギターが若干エッジの取れたサウンドに変わっていたり、#6でギター・サウンドが空間処理で膨らんでいたり、オリジナル・バージョンのインスト部に歌が入ったり、等々多少のアレンジを施して世界市場向けプレゼンテーション仕様となっております。

Track List

1. River of Life
2. Celebration
3. Photos of Ghosts
4. Old Rain
5. Il Banchetto
6. Mr. 9 'till 5
7. Promenade the Puzzle

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PINK FLOYD / The Dark Side of the Moon

1973,UK

邦題「狂気」が言い得て妙なPINK FLOYDの1973年8th。

鼓動のSEがオープニングとエンディングに配され、各曲が微妙にクロスフェードしながら繋がったアルバム構成、大胆にベル音をあしらった#4、サンプラーが無い時代にレジの音を録音したテープの切り貼りで組み立てた#5のリズム、といった部分の実験的な要素と、ゲスト女性ボーカルによるソウルフルなゴスペル風スキャットやコーラス、キャッチーなボーカル・メロディがもたらすポピュラー音楽としての分かり易さが高次元で融合。それでいて、リラックスしたムードのヒット・シングル#7やスペイシーな#8などのゆったりとしたテイストがリスナーのイマジネーションを刺激するプログレッシブな精神性も。シド・バレットの暗喩とされた「月の暗い面」を日常の狂気という より普遍的なテーマに昇華させ、耳障りの良いポップスの意匠をまとった楽曲を実験的なSEで繋ぎトータル・コンセプト・アルバムとして完成させた、音楽性・商業性を両立した20世紀のロック史に刻まれた金字塔です。

Track List

1. Speak to Me
2. Breathe
3. On the Run
4. Time
5. The Great Gig in the Sky
6. Money
7. Us and Them
8. Any Colour You Like
9. Brain Damage
10. Eclipse

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QUICKSAND / Home is Where I Belong

1973,UK

英国のプログレッシブ・フォーク・ロック・バンドQUICKSANDの唯一作。

ピアノとどっしりしたリズムに乗っておおらかなサビに移行するキャッチーなロック#1。
細かくロールするドラムをバックに、オルガンとギターがスリリングにユニゾンでメロディを展開するインスト志向の#2。
牧歌的なムードを漂わせたフォーク・ロック#3。
アコギのカッティングがリードしつつも、オルガンとギターのハーモニーによるメイン・メロディやシンセのカウンターメロディが印象的なプログレ風フォーク#4。
回転スピーカーのノイズから始まり、モジュレーションのかかったボーカルとメロトロンでミステリアスに展開する#5。
前曲の混沌から打って変わって、英国的翳りのあるポップさを持ったメロディアスな#6。
再び彼らのトレードマークのオルガンとギターのハーモニーが聴ける#7。
ハーモニーを活かしたボーカル・パートとセンチメンタルなサビの歌モノ#8。
シンセのリフレインが唸る哀愁のインストゥルメンタル#9。
イントロのくぐもったアコギのコード・ワークから既に泣ける、これまた哀愁たっぷりなエンディング・ナンバー#10。

ギター、ベース、キーボード、ドラムの4人組で、全員が歌えるのを活かしたコーラス・ワークがキャッチーな楽曲に彩を添えています。
カラフルでエモーショナルなバリエーションに富んだ曲調に、ムサいジャケから連想される野暮ったさも加えて独特の味わいに仕上がったなかなかの逸品です。

Track List

1. Hideway My Song
2. Sunlight Brings Shadows
3. Empty Street,Empty Heart
4. Overcome the Pattern
5. Flying
6. Time to Live
7. Home is Where I Belong
8. Season
9. Alpha Omega
10. Hiding it All

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RENAISSANCE / Ashes are Burning

1973,UK

RENAISSANCEの1973年4thアルバムAshes are Burning。

前作でギターを弾いていたロブ・ヘンドリーに代わりマイケル・ダンフォード(G)がアコギをプレイ。ゲスト扱いとはいえこれで黄金メンバーが揃い、新生RENAISSANCEの真の第一歩ともいえるアルバムに仕上がりました。

#1のオープニングからしてドラマティックにスケール・アップしたのが一目瞭然。そしてアコギにアニー・ハズラム(Vo)の美声、トラッド・フォークを思わせるエキゾチックな要素とオーケストラの導入。第2期RENAISSANCEの黄金パターンが既に完成しています。
一転して落ち着いたボーカル・ナンバー#2、ジム・マッカーティ作の起伏を持たせたフォーク#3、程良いオーケストラの装飾とジョン・タウト(Key)のハープシコードが気品を湛えた、アニーがお気に入りのキャッチーな#4、叙情的な#5でもアニーの美声が味わえます。
11分を超えるラストの#6はライブでも定番なフォーク&クラシカル&ドラマティックな名曲。アニー不在のインスト・パートもジョン・タウトがオルガン、ピアノと大活躍で聴き応えたっぷり。エンディングのギター・ソロはWISHBONE ASHのアンディ・パウエルが彼らのアルバムArgusでジョン・タウトが参加した返礼としてゲストでプレイしています。

Track List

1. Can You Understand
2. Let It Grow
3. On the Frontier
4. Carpet of the Sun
5. At the Harbour
6. Ashes Are Burning

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RICK WAKEMAN / The Six Wives of Henry VIII

1973,UK

YES在籍時に発表したリック・ウェイクマン(Key)の1973年1stソロ・アルバムThe Six Wives of Henry VIII。

16世紀英国チューダー朝のヘンリー8世が娶った6人の王妃を描いたコンセプト作。王室が舞台だけに、華麗なオルガンや厳かなチェンバロなどクラシカルなムードをメインにしつつ、6人各様の性格やエピソードを表現するべく#2のソロではブルーノートにモード、ラテンの名曲エル・クンバンチェロの一節を挿入したり、#3ではカントリー調のフレーズを聴かせたりと幅広い音楽的な素養も感じさせます。
それを可能にしたのは、自身の豊富なセッション経験は元より、ドラマティックな運命を辿った6人の王妃という刺激的な題材、プラス音色の異なる様々な機材(ピアノ、エレピ、ハープシコード、ムーグ、メロトロン等)から得られたインスピレーションではないでしょうか。

全曲インストゥルメンタルながら、メロディを奏でる楽器が雄弁に印象的なメロディで時に大仰に時にスリリングに迫って来ますので一気に聴けます。(総尺37分弱)バックを固めるメンツもYES、STRAWBS人脈の豪華さ。

Track List

1. Catherine of Aragon
2. Anne of Cleves
3. Catherine Howard
4. Jane Seymour
5. Anne Boleyn/The Day Thou Gavest Lord Hath Ended
6. Catherine Parr

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STACKRIDGE / The Man in the Bowler Hat

1973,UK

田園のBEATLESことSTACKRIDGEの1973年3rdアルバムThe Man in the Bowler Hat。

本家BEATLESでお馴染みのジョージ・マーティンがプロデュースし、#2,#4,#7,#10ではオーケストレーションも担当。それもあってか、従来の田園フォーク的な親しみやすいアレンジもより洗練され、洒落たサウンドに進化。しかし、ユーモラスでほのぼのとしたニュアンスも健在。
これら新旧のテイストが高次元で融合した#3では、甘くて切ないサビがもう病みつきになるくらい強力。コーラスが又良い。全員が歌えるバンドならではで、曲によってボーカルをとる人が代わったり、フルートやヴァイオリンの楽しいアレンジも手伝って、いつ聴いても新鮮で飽きがこないですね。
シリアスなオーケストレーションを聴かせる#10では、うなり、軋むヴァイオリンがハード・ロック並みのド迫力をも醸し出してます。インストゥルメンタルにも定評のあった彼らのポテンシャルがジョージ・マーティンによってさらに引き出された感じでしょうか。

Track List

1.Fundamentally Yours
2.Pinafore Days
3.Last Plimsoll
4.To the Sun and the Moon
5.Road to Venezuela
6.Galloping Gaucho
7.Humiliation
8.Dangerous Bacon
9.Indifferent Hedgehog
10.God Speed the Plough

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STRAWBS / Bursting at the Seams

1973,UK

STRAWBSの1973年6thアルバムBursting at the Seams。

脱退したトニー・フーパー(G/Vo)に代わり、デイヴ・ランバート(G/Vo)が加入。ハード・ロックっぽいエレクトリック色が濃くなった。その反面、霧のようなメロトロンに絡む#1のバンジョーやインド風味なフォークの#2、ジプシー調の#7中盤といったエキゾチックかつアコースティックな要素も健在。
アルバムのクライマックスはロンドン・シンフォニー・オーケストラが参加したドラマティックなメドレーの#4~#5。
特に#5は、期待感が膨らむエレキギターとピアノのユニゾン・リフによるオープニング、アコギとメロトロンをバックにしたフォーキーなヴォーカルパート、一転してフィードバック寸前のディストーション・ギターによるコード・カッティングをバックにしたハード・ロックパート、そして最後は壮大な管弦楽でスケールの大きな盛り上がりを見せる、といった目まぐるしい展開のプログレッシブ大作に仕上がってます。
その他全体的には、#9をはじめソフィスティケイトされたキャッチーで美しいヴォーカル・ハーモニーに売れ線狙いも垣間見れますが、フォークをベースに様々なテイストによる楽曲がゴッタ煮状態で混在しつつも独特の牧歌的な雰囲気が醸し出すSTRAWBSのアイデンティティは隠しようも無い結局ブリティッシュな名作。

Track List

1. Flying
2. Lady Fuschia
3. Stormy Down
4. The River
5. Down By The Sea
6. Part Of The Union
7. Tears And Pavan
8. The Winter And The Summer
9. Lay Down
10. Thank You

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カテゴリー: STRAWBS

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TEMPEST / Tempest

1973,UK

元COLOSSEUMのジョン・ハイズマン(Dr)が結成したTEMPESTの1973年1st。

ディストーション・ギターによるパワー・コードやブルーズ・ロック風な音使いのリフ、男臭くて暑苦しいヴォーカル、ヘヴィでラウドなドラムと、楽曲の構成パーツは基本ハード・ロック。しかし最大の聴きモノはスリリングなアンサンブルに加えて、ソロ・パートでのジャズ風味と超絶インプロビゼーション。特に当時27歳のアラン・ホールズワース(G/Vln)が後年の左手によるフィンガリング中心のレガートな変態フレーズはまだ控え目で、ピッキングによるオーソドックスな早弾きをメインに弾きまくっております。時折常人ギタリストには理解不能な変態的な音使いでヌルヌルッとハンマリングやスライドを使ったキメのフレーズも飛び出す所が超個性的。この時代のロック界でこのテクニックは異常ですね。ブッ飛んでます。シャープなカッティングもカッコ良すぎです。ホールズワースはヴァイオリンも披露しております。

Track List

1. Gorgon
2. Foyers of Fun
3. Dark House
4. Brothers
5. Up And On
6. Grey And Black
7. Strangerher
8. Upon Tomorrow

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カテゴリー: TEMPEST

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