名盤 のレビュー

CAMEL / The Snow Goose

1975,UK

叙情派プログレの雄CAMELの1975年3rdアルバムThe Snow Goose。

ポール・ギャリコの同名短編小説に基づいたコンセプト・アルバム。一部のスキャットを除きオール・インスト。
表情豊かなギターやフルート、シンセがストーリーに沿ってメロディを奏で、物語を紡いでいきます。原作を知らずとも、美しいメロディを追って行くだけで充分浸れますが、ここはご一読をお勧めします。ストーリーを知る事で感動が10倍くらいになります。

第二次世界大戦中のダンケルクの戦いを背景に、奇妙なせむしの男Rhayaderと彼に心を開いていく少女Fritha、そしてそんな2人の友情(愛情?)を取り持つ事になるスノーグースの活躍が描かれた寓話です。音楽を聴く事で物語の情景が目に浮かび、終盤は涙が止まらなくなります。オーケトスラを従えたシンセとギターが伸びやかな#15を初め、スノーグースを描いた#6,#10などの溌剌とした浮遊感は時に優しく、力強く2人を見守るスノーグースの様を表現しきっているし、#4のギター・トーンやメロディもタイトル通りに汚れ無き世界そのもの。対照的な2人がモチーフとなった#2や#5の描写も見事。

Track List

1. Great Marsh
2. Rhayader
3. Rhayader Goes to Town
4. Sanctuary
5. Fritha
6. Snow Goose
7. Friendship
8. Migration
9. Rhayader Alone
10. Flight of the Snow Goose
11. Preparation
12. Dunkirk
13. Epitaph
14. Fritha Alone
15. La Princesse Perdue
16. Great Marsh

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ABBA / Arrival

1976,SWEDEN

スウェーデンのポップ・グループABBAの4thアルバムArrival。

爽やかなアップテンポのフォーク・ポップ#1。
イントロからすかさず必殺のサビに移行する、世界的メガ・ヒット・ナンバーとなったABBAの代表曲#2。
ゆったりとしたリズム、ドラマティックな起伏のある美メロディのバラード#3。
弾むようなリズムにケルトっぽいフォークロアの薫り漂うメロディが乗る#4。
ムーディかつシリアスなヴァースからドラマティックなサビへ展開する#5。
ミステリアスでいてコミカルでもある、金に憑かれたものを皮肉るようなナンバー#6。
ヴァースはアップテンポのリズムに対比するゆったりした歌メロ、サビは畳み掛けるような早口で強烈な印象を残す#7
ビョルン(G/Vo)がヴァース、サビは女性陣による歌唱のブギ・ナンバー#8。
緩急と静動で巧みにメリハリをつけたABBA流ロックン・ロール#9。
鳴り響くバグパイプにフリーダとアグネッサのコーラスでメロディを奏でる、郷愁と荘厳が同居するスコットランド民謡風のインストゥルメンタル#10。

フォーク色を残した親しみやすいメロディゆえの取っ掛かりの良さにもかかわらず、何十年聴いても飽きが来ない素晴らしい歌唱に磨きがかかったソングライティングとアレンジ。
初期の素朴さと後期の作りこまれたポップ性の両面をバランス良く有する、バラエティ豊かな楽曲群の各々にABBAらしいフックを常備させた完璧なアルバム。

Track List

1. When I Kissed the Teacher
2. Dancing Queen
3. My Love, My Life
4. Dum Dum Diddle
5. Knowing Me, Knowing You
6. Money, Money, Money
7. That's Me
8. Why Did It Have to Be Me?
9. Tiger
10. Arrival

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RENAISSANCE / Novella

1976,UK

RENAISSANCEの7thアルバムNovella。

従来の牧歌的なフォーク色は減少したものの、オーケストラとの融合がより進んだことでドラマティックさとスケールが大幅に増量。そこにアニー・ハズラム(Vo)のクリスタル・ヴォイスが神秘的な香りを漂わせて物語を紡ぐRENAISSANCEの最高傑作。

特に混声合唱団を加えてダイナミックに展開する13分超の#1と、その余韻をひきずりながら叙情を湛えて神々しさすら感じさせる静かな#2という、シンフォニックな冒頭2曲の完成度が素晴らしいです。
続く#3もマイケル・ダンフォード(G)によるアコギのカッティングをジョン・タウト(Key)のピアノや鐘の音が包み込む、エキゾチックなムードを帯びた静かなるシンフォニック・チューン。
そして、ジョン・タウトの素晴らしいタッチのピアノをバックにアニーの美声が滑らかに響く美しい#4と続き、ラストは再びオーケストラを加えた壮大な#5で締め。
バンドの演奏を中心に適所にストリングス等を加えたロマンティックな序盤から、アコギとジョン・キャンプ(B)のゴリゴリしたベースをバックにシンセやピアノのソロを聴かせるインストゥメンタル・パートを経て、テレンス・サリヴァン(Dr)のフィルをきっかけにオーケストラが徐々に様々な音色を増して行きスリリングに展開する終盤とその緊張からの開放、そして興奮と絶頂に上り詰めるエンディング・・・・・

芸術的な構成の楽曲群とアルバム構成でありながら、メロディは勿論、起伏や緩急によるキャッチーともいえるフックの数々が耳を捕らえて離さない至福の40分が味わえます。

Track List

1.Can You Hear Me?
2.Sisters
3.Midas Man
4.Captive Heart
5.Touching Once (Is So Hard to Keep)

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BOSTON / Boston

1976,USA

アメリカのプログレッシブ・ハードロック・バンドBOSTONの1976年1st。

マサチューセッツ工科大学(MIT)出身のエンジニア トム・ショルツ(G/Key)が宅録したデモテープがCBSレコードに認められデビュー。
「No Synthesizers Used」「No Computers Used」のクレジット通りシンセやシーケンサー等を使用せず、緻密なオーバーダブやピック・スクラッチに空間系エフェクトを施すなど、オーガニックなテクニックで最先端かつジャケット・アートのイメージ通りのスペイシーなサウンドを創造しております。

アコギのアルペジオがフェイドインし、ピック・スクラッチと共にブ厚いコード・カッティングが登場する#1。ギターの粒の細かい歪みが爽やかです。
#2もアコギのカッティングと流麗なツイン・リードが印象的なロックン・ロール。
オルガンのクラシカルなアルペジオにディストーション・ギターのパワー・コードが絡むドラマティックなインストゥルメンタル小品のForeplayからメドレーでLong Timeに繋がる#3。
SEのオーディエンス・ノイズが興奮を呼ぶBOSTON流ロックン・ロールの#4。
小気味良いブギーにクールなジャズ・オルガン風ソロとチャーチ風オルガンによる盛り上がりを挿入した#5。
アコギをバックにブラッド・デルプ(Vo)の爽やかでメロディアスな歌唱が映える#6。
静かなイントロから哀愁を帯びたツイン・リードギターのハーモニーがドラマティックに登場する#7。
終盤のアップテンポでのパートが楽しいパーティ・ロックン・ロールの#8。

キャッチーな歌メロにフック満載のドラマティックなアレンジとスペイシーなムードを持ち合わせた、時代を超越した名盤です。

Track List

1. More Than A Feeling
2. Peace Of Mind
3. Foreplay/Long Time
4. Rock & Roll Band
5. Smokin'
6. Hitch A Ride
7. Something About You
8. Let Me Take You Home Tonight

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ANTHONY PHILLIPS / The Geese And The Ghost

1977,UK

GENESISの初代ギタリスト アンソニー・フィリップスがGENESIS脱退後に発表した1stアルバムThe Geese And The Ghost。

アルバム全体の序曲的な#1に続く、フィル・コリンズの歌唱をフューチュアした#2。ジェントルなフォーク・タッチの中にハッとするコード進行を織り交ぜ、各種ギターの控え目ながらも効果的なアンサンブルも秀逸。
チューダー朝をテーマにした厳かでドラマティックな組曲#3。ナイロン弦やスティール弦アコギ、12弦など各種ギターが織り成す神秘的なアルペジオと繊細かつ威厳のあるファンファーレ、クワイヤがクラシカルで叙情的な物語を紡ぐ。
ヴィヴィアン・マコーリフの可憐な歌唱がドリーミー度を増幅するフォーク#4。
イントロ的な#5に続き、ギターやダルシマー、ブズーキなどが煌びやかに響く組曲#6。リズムが入るパート2の前半はGENESISのようなムードも。
オーケストラも加えた優しくセンチメンタルな#7。
アルバムを締めくくる優しいアウトロ#8。

GENESISの音楽性に多大な影響を与えた12弦ギターはここでも効果的に使われており、数本のギターによるアンサンブルだけで繊細さや広がりを醸し出すところにフルートなどの管が絶妙にブレンドされ、英国の良心ともいえる幻想的なサウンドを聴かせる。
フィル・コリンズ、作曲も手伝ったマイク・ラザフォードの参加もあり、むしろGENESISよりも純粋な英国情緒やファンタジーに溢れた名盤。

Track List

1. Wind-Tales
2. Which Way The Wind Blows
3. Henry: Portraits From Tudor Times
i Fanfare
ii Lute's Chorus
iii Misty Battlements
iv Lute's Chorus Reprise
v Henry Goes To War
vi Death of A Knight
vii Triumphant Return
4. God If I Saw Her Now
5. Chinese Mushroom Cloud
6. The Geese And The Ghost
i Part I
ii Part II
7. Collections
8. Sleepfall: The Geese Fly West

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TOTO / Toto

1978,USA

アメリカ西海岸のスタジオ・ミュージシャンが結成したハード・ロック・バンド1978年1st。

鍵盤奏者がピアノ中心のデビッド・ペイチとシンセ中心のスティーブ・ポーカロの2名体制。後に「TOTOホルン」などと呼ばれることになる独特の音色でも有名です。リズムの仕掛けがプログレッシブでドラマティックに盛り上がる名刺代わりのインスト#1からつかみはOK!ライブではエフェクトかけまくりでモコモコなサウンドのスティーブ・ルカサー(G)もスタジオ盤では最高のサウンド。基本HRなんだけど、確かな経験とテクに基づく計算されつくしたアレンジと変拍子やジャジーな雰囲気をもさりげなく溶け込ませる独特のセンスがオシャレ且つカッコ良い。AOR路線の#3,#5もいいけど、やっぱりロックな#2,#6,#9が好きですね。

Track List

1. Child's Anthem
2. I'll Supply the Love
3. Georgy Porgy
4. Manuela Run
5. You Are the Flower
6. Girl Goodbye
7. Takin' It Back
8. Rockmaker
9. Hold the Line
10. Angela

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NATIONAL HEALTH / National Health

1978,UK

カンタベリー・ミュージックの重要バンドNATIONAL HEALTHの1978年作。

音楽性が幾分構築度の強いジャズ寄りで、一聴すると敷居が高そうだがところがどっこい、天才デイヴ・スチュワート(Key)の存在がそんな不安を吹き飛ばす大活躍。デイヴの凄いのはオルガンやエレピ等、常に何か弾いていながらも、それが出過ぎず引き過ぎず程よいバランスと抜群の音色選択でアレンジを構築している所。キッチリ構成されたアレンジの上をデイヴのカラフルなオルガン、フィル・ミラー(G)のオーガニックなギター、アラン・ゴウエン(Key)のムーグシンセがクールなバトルを繰り広げます。
後に白血病で亡くなるアラン・ゴウエンも楽器としての表現力ではオルガンやギターに一歩譲るムーグを主戦に使用しながらも、そのハンディを物ともしないフレージングの妙で2人のソリストに対抗。
HATFIELDのコーラス3人娘”ノーセッツ”の一人、アマンダ・パーソンズ(Vo)の可憐なスキャットもオシャレでクールでたまりません。

Track List

1. Tenemos Roads
2. Brujo
3. Borogoves [Excerpt from Pt. 2]
4. Borogoves, Pt. 1
5. Elephants

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RAINBOW / Long Live Rock ‘n’ Roll

1978,UK

パリの古城でレコーディングしたというRAINBOWの1978年3rdアルバムLong Live Rock ‘n’ Roll。

脱退したジミー・ベイン(B)、トニー・カレイ(Key)に代わりボブ・デイズリー(B)、デヴィッド・ストーン(Key)が加入したものの、既にレコーディング済の素材にはリッチー・ブラックモア(G)がプレイしたベース・トラックもあったとか。

得意のシャッフル・ナンバー#1。オープニングにぴったりな勢いある楽曲なんですが、後の曲が超強力なので凡庸に感じますね。RAINBOWらしいメロディが印象的な#2は、単音リフの休符がもたらす音空間にコージーのドラミングが引き立つコンパクトなナンバー。
どっしりしたミディアム・スロウなテンポにロニーのパワフルかつ伸びやかな歌唱が映える#3。
続く#4はアナログA面のハイライト。
ストリング・セクションを加え中近東フレーズを使用したミステリアスなバビロン風ハード・ロック。トーン、フレージング共に素晴らしいリッチーのメロディアスなソロが聴けます。
そしてB面ハイライトは、いきなりの#5。
先にライブ盤On Stageにて披露されていたライブ・バージョンをさらにドラマティックに構成し直した、様式美ハード・ロックの名曲中の名曲。イントロと中間部に配されたクラシカルなハーモニー・フレーズ、ドライブ感満点のカッコ良いリフ、コージー・パウエル(Dr)のシンコーペーションにツーバス、ロニー・ジェイムス・ディオ(Vo)の歌う中世ファンタジーが一点の曇りも無く完璧に融合。#4とともに後世のHR/HMバンドのフォーミュラとなりました。
ブルージーなリフをベースに、ロニーのコブシの効いた歌唱が乗った#6。
RAINBOW流ロックン・ロール#7。
ラストはストラトのクリーン・トーン、リコーダー、フルート、ストリングス・カルテットを絡めたバッキングに、ロニーの抑えた美しいボーカルが加わり中世風叙情を紡ぐ感動的な#8。

RisingのB面のようなエピカルな大作は無くなりましたが、コンパクトな楽曲でもドラマティックな様式美ハード・ロックが可能な事を証明した名盤です。

Track List

1. Long Live Rock 'N' Roll
2. Lady of the Lake
3. L.A. Connection
4. Gates of Babylon
5. Kill the King
6. Shed (Subtle)
7. Sensitive to Light
8. Rainbow Eyes

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ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA / Discovery

1979,UK

ELECTRIC LIGHT ORCHESTRAの8thアルバムDiscovery。

このアルバムより、正式メンバーだったヴァイオリンとチェロの3人がライブのみのメンバーに降格となり、ジェフ・リン(Vo/G/Key)、ペヴ・ベヴァン(Dr)、リチャード・タンディ(Key)、ケリー・グロウカット(B)の4人編成となりました。
レコーディングでは従来通りルイス・クラークのアレンジ・指揮の下オーケストラも使用されていますが、サウンド的にはストリングス・セクションが若干控え目になり、その分シンセや#4,#6で聴かれるヴォコーダーといった新しい機材が進出。しかし、そこはさすが天才ジェフ・リン。ストリングスと電子楽器を巧みに融合させて極上のポップ・ワールドを展開しています。

シングル・ヒットした#1,#5,#9のように、ディスコ・ビートを上手に取り入れて大衆の耳に広く届ける、時代の空気を敏感に嗅ぎ取ったプロデューサー的手腕も見事。
シンセを多用したエレクトロニック・ポップ風な#4,#7、胸キュン・メロディのバラード#3,#6,#8、など脇を固める楽曲群もBEATLES由来の英国的ポップ・テイスト溢れるメロディの佳曲で占めた高品質ポップ・アルバムです。

Track List

1. Shine a Little Love
2. Confusion
3. Need Her Love
4. The Diary of Horace Wimp
5. Last Train to London
6. Midnight Blue
7. On the Run
8. Wishing
9. Don't Bring Me Down

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THIN LIZZY / Black Rose a Rock Legend

1979,IRELAND

ツイン・ギターの片割れにゲイリー・ムーア(G)が正式加入したTHIN LIZZYの1979年作。

クレイジーに暴れまくってます。しかしそれだけじゃない所がこのアルバムを名盤たらしめた理由。アイリッシュやアメリカンな民謡を織り交ぜつつ各メンバーのルーツを誇らしげに叙事詩的楽曲として昇華したタイトル曲をはじめ、ゲイリーのメロウ・サイドを表した#5などバラエティに富んだ名曲揃い。勿論看板のメロディアスなツイン・リードも、当時のギター・キッズが2人いれば必ずコピーした#4やオープニングの#1、泣きの#8などてんこ盛り。意外とスコット・ゴーハム(G)が弾いたソロが印象に残ってたりするなー(#4や#6の前半など)。ジャケも良い。

Track List

1. Do Anything You Want To
2. Toughest Street in Town
3. S & M
4. Waiting for an Alibi
5. Sarah
6. Got to Give It Up
7. Get Out of Here
8. With Love
9. Róisín Dubh (Black Rose): A Rock Legend

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カテゴリー: THIN LIZZY

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UFO / Stranger in the Night

1979,UK

ロック史に燦然と輝くUFOの1979年発表のライブ。

全編で熱く神がかりなマイケルのプレイが炸裂。Lights Outでの「ロンドン」をライブ録音会場の「シカゴ」と歌詞を変えて歌った際のオーディエンスのリアクションや、ポールがオルガンからギターに持ち替える瞬間などトリ肌ポイント多数。各曲がスタジオ盤の10倍のカッコ良さと感動をもたらします。ヴォリュームを絞った繊細な#4のイントロ、#7や#9のソロ等々、ここに収録された憑かれたようなマイケルのプレイはもはや常人には再現不能な領域に。

Track List

1. Natural Thing
2. Out in the Street
3. Only You Can Rock Me
4. Doctor Doctor
5. Mother Mary
6. This Kid's
7. Love to Love
8. Lights Out
9. Rock Bottom
10. Too Hot to Handle
11. I'm a Loser
12. Let It Roll
13. Shoot Shoot

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UK / Danger Money

1979,UK

UKの1979年2nd。

前作からアラン・ホールズワース(G)が脱退し、ドラムスもがテリー・ボジオに交代。トリオ編成となり、音楽性はよりロックでキャッチーに変化。しかもカッコ良い。ポルタメントたっぷりなブ厚いシンセの冒頭#1からプログレ節全開。ギターが居なくなったのでエディ・ジョブソン(Key/Vln)がシンセ・オルガン・エレピにヴァイオリンと大忙しで大活躍。ジャケ裏写真のクリスタル・エレクトリック・ヴァイオリンを抱える姿も凛々し過ぎます。ジョン・ウェットン(B/Vo)のメロウ・サイドも#2や#5で堪能できます。プログレ受難の1970年代末に良くこんなの作ったな、と思います。いや、商品として世に出したレコード会社も偉いですね。オルガンがリードするテクニカルでソリッドなプログレ・チューン#3がメチャカッコ良いです。

Track List

1. Danger Money
2. Rendezvous
3. Only Thing She Needs
4. Caesar's Palace Blues
5. Nothing to Lose
6. Carrying No Cross

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カテゴリー: UK

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SUPERTRAMP / Breakfast in America

1979,UK

SUPERTRAMPの1979年6thアルバム。

ピアノのリフレインによるフェイドインからギターのフィード・バックでいきなりロックする、静と動のダイナミズムがドラマティックな#1。ウーリッツァー独特の歪んだエレピをバックにペーソス感と郷愁を感じさせるメロディーが秀逸な#2。リックのヴォーカル曲としては珍しくエレピやオルガンによるカラフルなアンサンブルに乗ったPOPな#3。端正なアコピと美しいコーラスが印象的な#4。落ち着いたバラードに小粋なアレンジが施された#5。冒頭のハーモニカが哀愁と共に暖かみも感じさせる#6。美しいピアノの弾き語りからバンドが入り盛り上がる#7。軽快なウーリッツァーがリードするPOPな#8。ラストの大作を控え程良くリラックスした小品#9。そして緊張感あるイントロからしてただ事では無いムードの重厚なプログレッシブ・チューン#10。

#1,#3,#5等リックがメイン・ヴォーカルを取りロジャーがコーラスでアクセントを付ける(ラストの#10はその逆パターン)、というバンドとしての充実度を物語る黄金パターンが楽曲の魅力を増量。楽曲のクオリティ、流れともども完璧なアルバム。

Track List

1. Gone Hollywood
2. The Logical Song
3. Goodbye Stranger
4. Breakfast in America
5. Oh Darling
6. Take the Long Way Home
7. Lord Is It Mine
8. Just Another Nervous Wreck
9. Casual Conversations
10. Child of Vision

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BLACK SABBATH / Heaven and Hell

1980,UK

BLACK SABBATHの1980年9thアルバムHeaven and Hell。

脱退したオジー・オズボーンの後任に迎えられたのは、何とRAINBOWを脱退したロニージェイムズ・ディオ(Vo)。

小気味良くドライブするリフにロニーの堂々としたコブシ回しの歌唱が乗ることで、従来の”おどろおどろしさ”に”気品”や”威厳”が取って代わった事を印象付けるオープニング・チューン#1。
ロニーという新たな水先案内人を得て、リフ・マスター トニー・アイオミ(G)の創造性も大いに刺激されたのか、叙情的なアルペジオとヘヴィなリフによる対比がより鮮やかな#2。
ギーザー・バトラー(B)のベースがうねる、邪悪なリフを持ちながらもコンパクトかつキャッチーに仕上がった#3。
荘厳なリフとクワイヤによる硬軟織り交ぜたサウンド、表現力豊かなロニーの歌唱、スリリングな場面転換、といった最高の要素が完璧な融合を果たし、シンフォニックな様式美BLACK SABBATHの到達点となった#4。
と、アナログA面の完成度は異常な程高いです。
B面は、割とストレートなハード・ロック#5,#7では未だ探り合い状態のような煮え切らなさも感じられますが、疾走するカッコ良いハード・ロックにロニーのクリーンな歌唱を活かした静寂パートを織り交ぜ、ドラマティックな展開を見せる#6や、泣きのギターをフィーチャーしたBLACK SABBATHならではの叙情を感じさせる#8などを擁す事で及第点以上の出来。

それまでのBLACK SABBATHの楽曲に散在していた起伏や静動といった要素が、ロニーの持ち込んだ様式美テイストとのケミストリーによって、明確に構築されたドラマティックなものに進化したHR/HM史に残る名盤。

Track List

1. Neon Knights
2. Children of the Sea
3. Lady Evil
4. Heaven & Hell
5. Wishing Well
6. Die Young
7. Walk Away
8. Lonely is the Word

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WHITESNAKE / READY AN’ WILLING

1980,UK

元DEEP PURPLEのデヴィッド・カヴァーデール(Vo)のソロから発展したブルーズ・ロック/ハード・ロック・バンドWHITESNAKEの3rd。

ブルージーなバーニー・マースデン(G)、スライド・ギターの名手ミッキー・ムーディ(G)のツイン・ギターに、NATIONAL HEALTHやCOLLOSEUM II等ジャズ・ロック畑でお馴染みのニール・マーレイ(B)、そしてジョン・ロード(Key)、イアン・ペイス(Dr)という元PURPLE組を加えての6人編成。
ハード・ロック定番の5度重音リフ、ニールのメロディアスなウォーキング・ベース、マイナー・セブンスの胸を締め付ける響き、そしてメロディアスなバーニーのソロがハイライトとなった代表曲#1。
ツイン・ギターのハーモニーにジョン・ロードのオルガン・ソロをフィーチュアしたゴキゲンなロックン・ロール#2。
クラビネットが細かいスウィング感を醸成、オクターヴァーを掛けた様なメタリックな質感のトーンのミッキー・ムーディ(G)によるソロが印象的なブルーズ・ロック#3。
デイヴィッドの幅広い歌唱が楽しめるリラックスしたムードのソフトなブルーズ・ロック#4。
打って変わって、デイヴィッドの魂の歌唱とバーニーの泣きのソロが胸を打つ、DEEP PURPLEの”Soldier of Fortune”を彷彿させる美しい#5。
アコギのカッティングにマイルドなシンセのメロディが加わって広がりを生む序盤から、イアン・ペイスのスネアを合図にブルージーかつキャッチーに展開する#6。
渋いブルーズ・ロック#7。
場末の酒場でライブ録音されたかのような楽しいロックン・ロール#8。バッキングとソロに活躍するホンキートンク・ピアノ、サビでの一瞬の哀愁が溜まりません。
ブルージーな序盤からアップテンポのハード・ロックに展開する#9。エキセントリックでスペイシーなシンセ・ソロが若干クラシカルなテイストを漂わせているのがジョン・ロードらしいです。

勿論、主役のデイヴィッドの歌が中心で、その主役を引き立たせる的確でタイトなアンサンブルが肝ではありますが、それでいて個性を滲み出させた各メンバーのプレイにチーム・ワークの良さが感じられる好盤であり名盤。

Track List

1. Fool for Your Loving
2. Sweet Talker
3. Ready an' Willing
4. Carry Your Load
5. Blindman
6. Ain't Gonna Cry No More
7. Love Man
8. Black and Blue
9. She's a Woman

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カテゴリー: WHITESNAKE

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MSG / MSG

1981,GERMANY

ゲイリー・バーデン(Vo)、コージー・パウエル(Dr)、クリス・グレン(B)、ポール・レイモンド(Key)というメンツでの正式なバンド構成となってのマイケル・シェンカー(G)というかMSGの2ndアルバムMSG。

何といってもコージ・パウエル!
#1のドコドコいうフレーズ1発で、ストレートで何の変哲も無いハード・ロックが威厳あるものに。
#1のラストから間髪置かず始まるのがカッコ良いドラマティックなメロディアス・ハード・ロック#2でもマイケルの哀愁メロディに絶妙なフィルで応えるコージー。4拍目ウラのハイハットも”らしい”です。
そしてUFO時代の盟友ポール・レイモンド。いかにも”仕事でやってます”的なソツの無いドン・エイリーも良かったが、やはりマイケルの全てを知り尽くした彼の的確なフレージングやトーン選択がバンドとしてのケミストリーを感じさせてナイスです。
冒頭の霧のようなパッド系トーン、ヴァースでの緊張感を煽るオルガン、サビでのハープシコードの厳かな響きが、コージーのドラミング、マイケルのリフと絡んでこのメンツでしか成し得ないドラマを生み出している#3。勿論マイケルのプレイも最高。艶のあるトーンで印象的なメロディを紡ぎつつ、プレイタイム4:00過ぎのチョーキング時に微妙にワウの加減を変えて少々マイルドに変化させるトーン・コントロールとそのトーンに合わせたスムーズなフレージングでのエモーションが素晴らしいです。
叙情とコージーのドラミングに触発されたかのようなクールでヘヴィな側面が融合した#4。
映画のサウンド・トラックのようなムーディなシンセ・サウンドに繊細なアルペジオとコーラスが絡み静かに幕を開ける#5。バンドインしてからのソリッドなハード・ロックとのギャップで意表を突きつつ、曲中でも叙情とハード・ロックで起伏をつけた巧みな構成がニクイです。ポール・レイモンドのクワイヤやパッド系シンセも楽曲のムード作りに大きく貢献しています。
ピアノとストリングスがリードするバラードも単に甘く終わらず、エモーショナルな泣きから開放的でスケールの大きな展開にもっていく#6。
コージーのツーバス、シンセのオブリガード、そしてマイケルのソリッドなバッキングとエモーショナルなギター・ソロで紡ぎ上げたメロディアス・ハード・ロックの名曲#7。むせび泣くダブル・チョーキングが悶絶必至です。
ゲイリーの抑えたファルセット歌唱によるセンチメンタルなサビがグっと来る#8。

正式なバンドとしてのバックボーンとポール・レイモンドという理解者を得てマイケルの精神状態も安定していたからか、プレイ面では神がかり的なトリ肌ものフレーズを連発。又、作曲面では意外性のあるメロディや起伏あるドラマ性など様々なアイディアに溢れたフックが満載の大名盤。

Track List

1. Ready To Rock
2. Attack Of The Mad Axeman
3. On And On
4. Let Sleeping Dogs Lie
5. But I Want More
6. Never Trust A Stranger
7. Looking For Love
8. Secondary Motion

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STYX / Paradise Theater

1981,USA

アメリカはシカゴ出身のプログレッシブなハード・ロック・バンドSTYXの1981年10thアルバムは、地元シカゴに実在した劇場の栄枯盛衰をテーマにしたコンセプト・アルバム。#1のアルバム・テーマ・メロディから勢い良く繋がった弾けるようなロックンロール・ナンバー#2が、アルバム・ジャケットに描かれたパラダイス・シアター全盛期の賑々しさを象徴しているかのようです。トミー・ショウ(G/Vo)が作曲しボーカルをとるコミカルなリフにヒネリを効かせた展開のポップなナンバー#3。ブラス・セクションを導入したレゲエ風リズムの#4とファンキーな#6。デニス・デ・ヤング(Key/Vo)の甘い歌唱とサビのブ厚いコーラス、メロディアスなギター・ソロ、と全てのパーツが完璧なアルバム・テーマ・チューンの感動的なバラード#5。トミー・ショウ作曲の軽快なフォーク風ナンバー#7。ジェイムス・ヤング(G/Vo)とデニス・デ・ヤング共作のミステリアスな#8。ジェイムス・ヤングのガッツィーなハード・ロック・チューン#9は、マイルドなサックスを交えて終盤徐々にシンフォニックなパートに移行していく様がドラマティックで感傷的です。ここから再びテーマ・メロディが登場しパラダイス・シアターの思い出を振り返る#10とカーテンコールのような#11は、是非アルバム裏ジャケットの廃墟と化したパラダイス・シアターを眺めながら聴いて、郷愁に浸って欲しいところです。#11の場末のバーみたいなホンキー・トンク・ピアノの音色が良い感じなんですよ。

Track List

1. A.D. 1928
2. Too Much Time on My Hands
3. Nothing Ever Goes As Planned" (DeY
4. The Best of Times
5. Lonely People
6. She Cares
7. Snowblind
8. Half-Penny, Two-Penny
9. A.D. 1958
10. State Street Sadie

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OZZY OSBOURNE / Diary of a Madman

1981,UK/USA

OZZY OSBOURNEの1981年2ndアルバムDiary of a Madman。

レコーディングのメンツは1stと同様オジー・オズボーン(Vo)、ランディ・ローズ(G)、ボブ・ディズリー(B)、リー・カースレイク(Dr)。

破壊的なリフと周到にアレンジされたダブル・トラッキングのバッキング・ギター。そしてエキサイティングなギター・ソロ。ソロのラストでのピックスクラッチが鳥肌。もうオープニングの#1から既にKOされましたね。
天駆けるようなクラシカルなフレーズをライトハンド奏法で繰り出す#2。
アコギとエレキを巧みに絡めたギター・オーケストレーションで壮大なスケールを描く7分のエピック・チューン#3。
荘厳かつオカルティックなムードで独自のゴシカルな世界を表現した#4。
ヘヴィなミディアム・テンポのハード・ロックにキャッチーなサビを配した#5。
メロディックなバラードでエンディングのギター・ソロが泣ける#6。
ドラマティックな展開とカッコ良いリフで迫る3連ハード・ロック#7。
ELOでもお馴染みルイス・クラークによるストリングス・アレンジとクワイヤを加えゴシカルにしてプログレッシブに展開する7/8拍子の#8。

本作は作曲/アレンジ/プレイ/エフェクト使い、等々ランディの才能が遺憾無く発揮され、従来のオジーのカラーにアメリカンな開放的ムードも加え、後のメインストリームでのブレイクを予感させる傑作となりました。
ただ、その後のツアー中に飛行機事故によってランディは帰らぬ人となってしまいました。当時のインタビューで、充分な時間が無く一部のギター・ソロの練りが足りなかった(#5等)・・・みたいな事を言ってたので、もし納得行くまで制作できたらどんなに凄い事になるのか、と思ってましたが・・・とてもとても残念でなりません。

Track List

1. Over the Mountain
2. Flying High Again
3. You Can't Kill Rock & Roll
4. Believer
5. Little Dolls
6. Tonight
7. S.A.T.O.
8. Diary of a Madman

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ASIA / Asia

1982,UK

元YESのスティーブ・ハウ(G)、元KING CRIMSON,UKのジョン・ウェットン(B/Vo)、元ELPのカール・パーマー(Dr)、「ラジオスターの悲劇」でヒットを放ったエレクトロPOPバンドBUGGLESのジェフリー・ダウンズ(Key)によって結成されたプログレ界のスーパー・バンドASIAの1982年1stアルバムAsia。

POPながらも少々ガチャガチャしたギター・ソロがスティーブならではの#1。
ホルンっぽいシンセのイントロ、透明感あるギターのオブガード等フック満載の#2。
場面転換を巧みに取り入れた#3。
ポジティブで開放的なムードの#4。
クラシカルで大仰なイントロのハード・ポップ#5。
叙情メロディとドラマティックな中間部を持つ#6。
シンセとギターによるユニゾン&ハーモニーが印象的なバラード#7。
シンセによるシンフォニックな終盤でアクセントをつけた#8。
もはやAORとも言える歌メロ部といかにもプログレなシンセ・ソロが違和感無く融合している#9。

プログレッシブ・ロックのドラマティックかつシンフォニックなエッセンスをキャッチーな歌メロと共存させ、4~5分のコンパクトな楽曲にまとめたプロの手腕とセンスがメロディアスなものを求める時代にマッチして大ヒットしました。

Track List

1. Heat of the Moment
2. Only Time Will Tell
3. Sole Survivor
4. One Step Closer
5. Time Again
6. Wildest Dreams
7. Without You
8. Cutting It Fine
9. Here Comes the Feeling

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ALCATRAZZ / No Parole From Rock’N’Roll

1983,USA

RAINBOW、MSGと渡り歩いてきたグラハム・ボネット(Vo)が元NEW ENGLANDのジミー・ウォルドー(Key)、ゲイリー・シェア(B)と新バンド結成を画策。ギタリストに当時はほぼ無名のイングヴェイ・マルムスティーン(G)を加えデビュー。知名度からいくと当然グラハムのバンドというイメージでレコードを購入したファンの期待を大きく上回る新星イングヴェイの登場に、シーンが騒然となりました。シンセによるリフに乗った軽快なハード・ロックに、突如ヨーロッパ叙情のメロディをアル・ディ・メオラ並のフル・ピッキングで聴かせるギター・ソロが切れ込む#1で掴みはOK。キャッチーながらもネオ・クラシカルなムードを湛えた#2でも、流麗な下降~上昇フレーズにトリ肌。そしてRAINBOW直伝の様式美ハード・ロック#3ではパワフルなグラハムのボーカルを向こうに回し、ネオ・クラシカルな6連のキメと流麗でスリリングなソロで絶頂を極めます。さらに、叙情高速メロディアス・フレーズが押し寄せる#4、ドラマティックな#5と来てアナログA面終了。続くB面も情感溢れるアコギをあしらった大仰なインストゥルメンタル小品#6で軽くジャブを入れてスタート。エコノミー・ピッキングによるクラシカルなキメを挿入したメロディアスなシャッフル・ナンバー#7。ネオ・クラシカルなフレーズが乱れ飛ぶヘヴィな#8。キャッチーでメロディアスなハード・ロックにおけるイングヴェイのテクニカルなソロのシャワーが心地良い#9。沈み込むようなバラードを幽玄に彩るアルペジオが美しい#10でも見事なソロを聴かせます。ジャキジャキしたナチュラル・ディストーションの効いたバッキングに伸びやかなソロと、ストラトの生々しく美しいサウンドも最高。緩急・強弱など周到に構築された破天荒なようで実は端整なギター・ソロ、ピッキングのニュアンスによる微妙なトーン・コントロールによる感情表現、そしてスリムな体型など、イングヴェイがビッグになるにつれ失われていった要素がてんこ盛りです。

Track List

1. Island in the Sun
2. General Hospital
3. Jet to Jet
4. Hiroshima Mon Amour
5. Kree Nakoorie
6. Incubus
7. Too Young to Die, Too Drunk to Live
8. Big Foot
9. Starcarr Lane
10. Suffer Me

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