PORCUPINE TREE のレビュー

PORCUPINE TREE / Stupid Dream

1999,UK

スティーヴン・ウィルソン(G/Vo)率いる英国のプログレッシブ・ロック・バンドPORCUPINE TREEの1999年5thアルバムStupid Dream。

ストリングスとアコギをバックにしたメロディアスなボーカル・パート、スライド・ギターのスペイシーなオブリガードにPINK FLOYDの影がちらつく#1。終盤には、ヘヴィなリフ・パートから抑えたトーンのギター・ソロへ至る部分や謎の番号を繰り返す管制塔風なナレーションSEまでPORCUPINE TREEらしいインテリジェンスな深みも。
アコギとピアノのシンプルなバッキングに、グランジ風なギター・リフとスペイシーなスライド・ギターがアクセントとなったキャッチーな#2。
#2と#4を繋ぐSEインスト#3に続く#4はアコギのカッティングがリードするメロディアスなフォーク・ナンバー。グロッケンのようなキラキラした音が印象的です。
ベースのグルーヴィなリフに、長三度と短三度のアルペジオを交互に繰り返すピアノが乗り不安定なトリップ感を醸し出す#5。
心象風景を映したかのようなSEを交えた沈鬱なヴァースから、深遠なストリングスをバックに盛り上がるサビへと展開する#6。インスト・パートでは静かな部分のフルートと激しく盛り上がる後半のサックスでテオ・トラヴイスが客演しております。
軽快なリズム・パターンとアコギのカッティングにメロトロンも加わり優しく進行するフォークに、ハード・ロック的なエッジを持ったパートを内包した#7。
神秘的で妖しいムードの序盤から、いつの間にかコーラス・ハーモニーの美しいフォークへとドラマティックに移行する#8。
アコギのカッティングとスライド・ギターのオブリガードをバックに優しいボーカルが乗る爽やかなフォーク#9。
アコギのメイン・テーマ・メロディにピアノやストリングスが絡み、トレモロを効かせたギターと深みのあるストリングスで神秘的に浮遊するサビに展開するダークなバラード#10。
カリギュラ等で知られるイタリア人映画監督ティント・ブラスの名を冠したインストゥルメンタル・ナンバー#11。女性による妙なイントネーションの日本語ナレーションとヘヴィなギター・リフがクールにキマってます。
ピアノとリズム隊のシンプルな演奏に美しくも儚げなボーカル・メロディが乗る#12。

ポジティブで開放的なムードを持つアルバム序盤#1~#4や、メロディアスな中にも英国的な深みを感じさせるフォーク#7、#9あたりはメインストリームでも勝負できそうな取っ付き易さで、実験的要素が強かった前作からの変貌に驚きますが、トリップ感漂う5#や#11に代表される音響的仕掛けが全曲のそこかしこに施されており、結局何をやってもPORCUPINE TREEらしい印象を残す歌モノ路線への転換作。

Track List

1. Even Less
2. Piano Lessons
3. Stupid Dream
4. Pure Narcotic
5. Slave Called Shiver
6. Don't Hate Me
7. This Is No Rehearsal
8. Baby Dream In Cellophane
9. Stranger By The Minute
10. A Smart Kid
11. Tinto Brass
12. Stop Swimming

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カテゴリー: PORCUPINE TREE

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