PANIC ROOM のレビュー

PANIC ROOM / Incarnate

2014,UK

英国ウェールズの女性ボーカル・シンフォPANIC ROOMの4thアルバムIncarnate。

ブルーズ・ロック・タイプのギター・リフがリードするミディアム・スローの叙情ナンバー#1。
ストリングスのピチカートによるアルペジオがENYAを想起させる、清涼感のあるポップなナンバー#2。
3音からなるシンプルなアルペジオのリフをベースに、エキゾチックな要素などモーダルな響きを絡めて展開するミステリアスな#3。様々な場面転換がフックとなっている、アルバム中で最もアイディアに満ちた楽曲。
クリーン・トーンのギター・リフとリムショットで淡々と進行するバラード#4。脱退したオリジナル・メンバーのポール・デイヴィスに代わって参加のアダム・オサリバン(G)が渋いギター・ソロを聴かせる。
SUPERTRAMP風のパーカッシブなエレピ(ウーリッツァーか?)がリードするキャッチーな#5。ドラミングもエレピに呼応してタム中心から徐々にスネアを増やして行く良く練ったアレンジとなっている。
モーダルな響きが神秘的なムードを醸成する#6。
メランコリックなロッカバラード#7。ウィスパー気味な序盤から熱唱の大サビまで、アン=マリー・ヘルダー(Vo)のレンジの広いエモーショナルな歌唱が堪能できる。
何となく80年代ポップ風なムードとハーモニカのソロが胸キュンな、軽快なリズムに乗った哀愁チューン#8
仄かに叙情を織り込んだ広がりのあるサウンドのバラード#9。
深遠でミステリアスなムードの#10。

ハード・ロック寄りの派手でエッジの立ったプレイが特徴だったポール・デイヴィスと比較すると、アダム・オサリバンは堅実ながらもやや地味なプレイ・スタイル。
ストリングス・セクション、ポール・デイヴィスによるハードなダイナミズムなどで楽曲をドラマティックに彩った前作のダークさや叙情は後退し、全体的にシンプルで透明感が増した印象。
その結果、PANIC ROOM唯一にして絶対的なセールス・ポイントであるアン=マリー・ヘルダーの歌唱がよりフィーチュアされ、#7などの叙情ナンバーでの扇情力は勿論、#2や#5などの伸びやかでキャッチーなナンバーにおいても彼女の歌声と歌唱の普遍的な魅力が引き出されている。

Track List

1. Velocity
2. Start The Sound
3. Incarnate
4. Nothing New
5. Waterfall
6. Into Temptation
7. All That We Are
8. Searching
9. Close The Door
10. Dust

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