KAJAGOOGOO のレビュー

KAJAGOOGOO / Islands

1984,UK

英国のポップ・バンドKAJAGOOGOOの2ndアルバムIslands。IONAへの参加やプログレ・バンドLIFESINSの結成、最近ではスティーヴン・ウィルソンのバンドへの参加など、プログレ界隈での活躍がめざましいベーシスト ニック・ベッグス(B/Vo)の原点。

イントロのブラス・セクションが鮮烈なミッドテンポのグルーヴィなナンバー#1。
マイルドなサックスに洒落たムードが漂う快活なポップ・チューン#2。
間奏他一部にサックスが入る以外はバンドでのアンサンブルによるムーディな#3。
ボーカル・メロディと絡み合うベース・ラインがリード・ベースと言ってもいいくらい印象に残る#4。
グルーヴィなベース、小気味良いギターのカッティングがリードするダンス・チューン#5。
アンニュイなムードが楽園でのバカンスをイメージさせる#6。
ブラス・セクションとシンセが融合したアレンジ、女性コーラスを交えたお洒落でクールなサビなど、ミュージシャン・シップの高さを証明する名曲#7。
浮遊感のあるバラード#8。
メロディを奏でるシンセとバックにゴージャスな華を添えるブラス・セクションが有機的に絡み合うインストゥルメンタル・ナンバー#9。

リマールの脱退に伴いボーカルをニック・ベッグスが担当するもそれほど違和感無く、むしろニック・ベッグスの歌唱力に驚きを禁じ得ない。
チャップマン・スティックを操りながら歌う#5のビデオ・クリップの印象もあるが、イントロでベースのフレーズをフィーチュアした#4やソリッドなスラップ・ベースがカッコ良い#7など、テクニカルな要素を増量。音楽性も、生のブラス・セクションの参加も相まってよりゴージャスかつファンク色が濃くなった。

また、各曲に挿入されるパーカッションが統一した南国ムードを漂わせ、Islandsと題された作品としての完成度を高めている。
メディアの扱いがアイドル・バンド寄りだったこともあり正統な音楽的評価の対象にならなかったKAJAGOOGOOだが、テクニックは水準以上のものを持ち、シンセとブラスを融合したポップなファンクという個性を確立したこのIslandsはもっと多くの人に聴いてもらいたいアルバムだ。

Track List

1. The Lion's Mouth
2. Big Apple
3. The Power to Forgive
4. Melting the Ice Away
5. Turn Your Back on Me
6. Islands
7. On a Plane
8. Part of Me Is You
9. The Loop

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カテゴリー: KAJAGOOGOO

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