ANNEKE VAN GIERSBERGEN のレビュー

ANNEKE VAN GIERSBERGEN / Drive

2013,NETHERLANDS

アネク・ヴァン・ガースバーゲン(Vo)の、レーベルをInside Out Musicに移しての個人名表記第二弾アルバムDrive。

壮大なギター・ロックで華々しくアルバムの幕を開ける#1。少々落ち着いたヴァースとサビの艶やかな歌唱とのレンジの広さで早くもアネクの魅力が全開。
コケティッシュな序盤から派手にシンバルを打ち鳴らすサビまで徐々に盛り上がる、様々な表情を見せる歌唱が楽しめる#2。
ダニエル・ギブソンなる人物が作曲した#3。これも、バラード調の序盤とロックなサビのダイナミックな起伏が見事。
クリアな歌唱パートを挿入しつつも、少々ダーティにロックな歌唱を聴かせるアルバムタイトル・チューン#4。
ソロ初期の内省的なムードを漂わせたアネクの持ち味の一つであるピュアな美声にフォーカスしたバラード#5。
ヨーロッパ的な叙情を含むロック・チューン#6。
小気味良いリズムに乗せたヴァースが印象的な#7。
Hayko Cepkinなるトルコ人シンガーが唸るエスニックなメロディをフィーチュアした#8。
爽やかなサウンドにアネクの伸びやかな歌唱が乗るポップな#9。
サビ前のブレイクが堪らなくカッコ良い#10。

前作でのバンド形式ロック・スタイルをさらに推し進めつつも、よりキャッチーでポピュラリティを高めた作風。
各曲に必ず耳について離れない個性的で印象的なフックを用意。キャッチーさとギターがドライブするロックな要素が高次元で融合したソロ最高作。
本国オランダやヨーロッパでの評価は良く解らないが、メインストリームでも十分に勝負できるクオリティを持っていると思う。CMとか映画とか、何かのタイアップ的なものがあれば全世界的なブレイクも可能では無いか?

ソロ転向直後の模索段階を経て、いよいよ本格的にシンガーとしての能力を全開放。
GATHERING脱退はショックだったが、もはやそれも過去の出来事。
この才能を単なるゴシック・メタルの枠組みだけに留め置かないで本当に良かったと思える出来。

Track List

1. We Live On
2. Treat Me Like a Lady
3. She
4. Drive
5. My Mother Said
6. Forgive Me
7. You Will Never Change
8. Mental Jungle
9. Shooting For the Stars
10. The Best Is Yet to Come

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