NWOBHM のレビュー

DEF LEPPARD / On Through the Night

1980,UK

NWOBHMのムーブメントから登場したDEF LEPPARDの1980年1st。ギター初めて半年の少年がカッコいいリフつくってやるっ!っていう青臭い意欲満々で作ったかのような#7が好きです。同時期のイギリスのバンドには無いメジャーな感じが漂う気がするのは、後の世界的大ブレイクを知っているからか?

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GIRL / Sheer Greed

1980,UK

英国のヘヴィ・メタル・バンドGIRLの1stアルバムSheer Greed。

NWOBHMの波に乗り日本でも音楽誌で紹介されると、フィリップ・ルイス(Vo)やフィル・コリン(G)のメイクを施したグラムっぽいルックスの良さで一躍大人気に。
フィリップの若さに任せたヘタウマ・ボーカル、フィルの高速マシンガン・ピッキングによるギター・ソロをフィーチャー、メタル然とした怒涛の6弦開放Eの3連刻みリフがカッコ良い永遠のマイ・アンセム#1を始め佳曲揃い。
屈折した翳りとミステリアスなムードでGIRLらしい個性を発揮した#2、#4、#10。シンプルなリフとキャッチーなメロディ・ラインの#3、#6、#11、#12やKISSのカヴァー#7では妖しくもPOPなグラム風テイストも漂わせています。
ルート音+5度のパワーコード中心の安直なリフを元に曲を構成する同時期の並みのバンドとは一線を画した個性的な曲づくりと屈折したムードで音楽性も高く、メインソングライターのフィルが後にDEF LEPPARDで大成功を掴むのも納得です。
フィリップはTORMEなどを経てアメリカに移りL.A. GUNSを結成します。

Track List

1. Hollywood Tease
2. Things You Say
3. Lovely Lorraine
4. Strawberries
5. Little Miss Ann
6. Doctor Doctor
7. Do You Love Me
8. Take Me Dancing
9. What's Up?
10. Passing Clouds
11. My Number
12. Heartbreak America

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TYGERS OF PAN TANG / Spellbound

1981,UK

NWOBHMの末期に登場した英国のヘヴィ・メタル・バンドTYGERS OF PAN TANGの2nd。

TYGERS OF PAN TANGは1978年にニューカッスルで結成。当初は4人編成でNWOBHMの波に乗りアルバムWILD CAT でデビュー。その後にもう一人のギタリスト ジョン・サイクス(G)が加入。レディング・フェスティバル等で注目を浴びる。そしてさらにヴォーカルもチェンジ。表現力と甘い声質&ルックスのジョン・デヴァリル(Vo)が加入して制作されたのがこのSPELLBOUNDなのです。前述の2人の加入によってこのアルバムでNWOBHMの単なるB級バンドから突如脱却。シンプルながらインパクト絶大なリフにKOされた#1。サイクスの「ゲイリー・ムーアみたい」という前評判通りのコンパクトで強烈なギター・ソロと暴力的なまでにパワフルな曲調でグイグイ来ます。そんな#1やゲイリー・ムーアがゲスト参加したという#4、デヴァリルの叙情的なヴォーカルが冴えるメロディアスな#10がおすすめです。#10のソロはマイケル・シェンカーっぽいメロディアスなスケール弾きが泣かせます。ゲイリー・ムーアがG-FORCEのYouで弾いてたフレーズまんまですけど・・・まぁご愛嬌ということで。

Track List

1.Gangland
2.Take It
3.Minotaur
4.Hellbound
5.Mirror
6.Silver And Gold
7.Tyger Bay
8.The Story So Far
9.Blackjack
10.Don't Stop By

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TYGERS OF PAN TANG / Crazy Nights

1981,UK

NWOBHMバンドTYGERS OF PAN TANGの3rd。

ジョナサン・デヴァリル(Vo)、ジョン・サイクス(G)が加入した前作SPELLBOUNDによって同時期のNWOBHMバンド群から頭ひとつ抜け出た彼らですが、本アルバムでは前作にあった叙情性が失われ、割りと似たようなテンポの楽曲が続く凡庸な出来。
キャッチーでノリの良いHR/HMなのは良いんですが、バリエーションとアイディアに乏しいし、何と言っても決定的に強力な曲が無いのが痛い。
これではジョナサンの表現力も活きないし、白玉で流すだけで捻りの無いバッキング・ギターも退屈だ。
ジョン・サイクスの貴重な資料としての価値はあるかも知れませんが、自ら作曲したと思しき#4でゲイリー・ムーア風フレーズをはじめとする早弾きをキメている以外にコレといった見所は無し。
その後ジョンはTHIN LIZZYに引き抜かれ、バンドは外部ライターの曲を採用しさらにポップな方向にシフトしていきます。

Track List

1. Do It Good
2. Love Don't Stay
3. Never Satisfied
4. Running out of Time
5. Crazy Nights
6. Down and Out
7. Lonely Man
8. Make a Stand
9. Raised on Rock

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DEF LEPPARD / High ‘n’ Dry

1981,UK

DEF LEPPARDの1981年の2nd。AC/DCで有名な名プロデューサー ジョン・マット・ラングと組み出したアルバム。質感がAC/DCっぽくソリッドになって、後年の音に似てきた。名曲#4やライブではジョー・エリオット(Vo)もギターを弾くインストの#5が好きです。既にこの頃から、良い意味でのキャッチーさとハード・ロックなカッコ良さのバランスが絶妙。

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GIRL / Wasted Youth

1982,UK

単純なリフで押し捲るバンドが多かったNWOBHM期のバンド群の中でも、独特の翳りを持ったサウンドで異彩を放っていたGIRLの2ndアルバムWasted Youth。
ドラマーがデイヴ・ゲイナーからピート・バーナクル(Dr)に交代した他は1st同様のメンツ。

シャープで生々しいカッティングが印象的な#1。
ダークな中に叙情性を感じさせる#2。
単音リフとカッティングで役割分担したギターのアンサンブルが#3
ヘヴィでクールな#4。
NWOBHM時代の典型的リフをベースにキャッチーなサビに展開する#5。ギター・ソロではフィル・コリン(G)の壮絶な早弾きが楽しめます。
ホンキー・トンク・ピアノを加えたアレンジのロックン・ロール・ナンバー#6。
ムーディなパートから緊張感あるカッコ良いハード・ロックへ展開、マシンガン・ピッキングが唸りを上げるフィルのソロをフィーチュアした#7。
フィルのアーミングを使用したインテンスなソロが印象的な、キャッチーなサビのヘヴィなロックン・ロール#8。
ツイン・リードのハーモニーを挿入したノリノリのシャッフル・ナンバー#9。
アップテンポのハード・ロックン・ロール#10。

美形のフィリップ・ルイス(Vo)を前面に押したて、この頃はフサフサだったフィル・コリンも化粧を施したりと、グラマラスなルックスが話題だったGIRLではありますが、音楽性はギミック一切無しの硬派なハード・ロック。1stでは退廃的なムードを漂わせたり幅広い音楽性も感じさせていましたが、この2ndではロックン・ロール系が3曲も収録されており、よりストレートでキャッチーな方向に向かっていたようです。
フィル・コリンはこの後DEF LEPPARDに加入し世界的に成功。フィリップ・ルイスはバーニー・トーメとの活動の後、アメリカに渡りL.A.GUNSでデビューします。

Track List

1. Thru The Twilight
2. Old Dogs
3. Ice In The Blood
4. Wasted Youth
5. Standard Romance
6. Nice 'n' Nasty
7. McKitty's Back
8. 19
9. Overnight Angels
10. Sweet Kids

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TYGERS OF PAN TANG / The Cage

1983,UK

TYGERS OF PAN TANGの1983年4th。

脱退したジョン・サイクスの後任は、ニュー・ウェイブ・バンドPENETRATIONのフレッド・パーサー(G/Key)。ポップになった音楽性や、ジョン・サイクスが去った事もあり注目度が一気に下がりましたが、でもこれがなかなか良いんです。カッコ良いハード・ポップな#4、新機軸ポップな#5など佳曲有り。哀愁のサビがイカす#10もナイスだ。ラストの#11ではフレッドのピアノとドラマティックなギター・ソロが素晴らしい名曲。ザ・サーチャーズのヒット曲のカヴァー#8ではサイクスのプレイも聴けます。

Track List

1. Rendezvous
2. Lonely at the Top
3. Letter from L.A.
4. Paris by Air
5. Tides
6. Making Tracks
7. The Cage
8. Love Potion No.9
9. You Always See What You Want
10. Danger in Paradise
11. The Actor

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DEF LEPPARD / Pyromania

1983,UK

DEF LEPPARDの1983年3rd。プロデュースは引き続きマット・ラング。ピート・ウィリスが脱退し、元GIRLのフィル・コリン(G)が加入。その後はチーム・プレイに徹しちゃって、すっかり大人しくなる(そのかわりセンスが良くなる)フィルもまだ髪がフサフサしていたからか?自信たっぷりに師匠のゲイリー・ムーア譲りの早弾きを#1や#3はともかくヒット曲の#2にも炸裂させちゃったりしてます。全曲穴無し!#2,#3,#4,#6が特に好きだ。このアルバムで全米でもブレイク。

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DEF LEPPARD / Hysteria

1987,UK

リック・アレン(Dr)の腕の事故もあり、心配するファンを長い間待たせた結果発表された問答無用のメガヒット・アルバム。DEF LEPPARDの1987年4th。これまでのソリッドなハード・ロックに加え、グラム風味や英国風POPさも加味したことで、どの角度から見ても文句の付けようの無いアルバムに仕上がった。ビデオ・クリップもガンガン流れて全米も制覇。

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DEF LEPPARD / Adrenalize

1992,UK

DEF LEPPARDの1992年作。スティーブ・クラークが亡くなり、ギターはフィル・コリン(G)1人でがんばって作ったアルバム。スティーブのテイストをフィルがコピーして弾いたというエピック・チューン#5なんかは聴いてて涙が出そうです。レスポールの似合うギタリストが又一人、この世を去ってしまった。。。それにしてもこの#5、今聴いても良い曲だ。英国風であり彼らにしか作り出せない曲調だと思います。

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DEF LEPPARD / Euphoria

1999,UK

DEF LEPPARDの1999年作。グランジ・ブームのあおりを受けて道を見失ったバンドが初心に帰って作ったアルバム。だが、あまりのマンネリに自らのパロディをやっているように感じられる部分も。それにしてもギターが2人ともゲイリー・ムーア先生の弟子になってしまうとわ(フィル・コリンと”アイルランドの神童”ヴィヴィアン・キャンベル)。デビュー当時想像もできんかったことだな。

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