MIDAS FALL のレビュー

MIDAS FALL / The Menagerie Inside

2015,UK

英国のポスト・ロック/ゴシック・ロック・バンドMIDAS FALLの3rdアルバムThe Menagerie Inside。

耽美なピアノとシューゲイズなギターに支えられた女性ボーカルを軸に、若干エロクトロニカの要素を加えた冷ややかな質感のゴシック・ロックを展開。
印象的ではあるがシンプルなピアノに対して、アルペジオ、ロングトーン、ミニマルなシーケンス、トレモロ・ピッキングに空間系エフェクトを組み合わせたスペイシーなギターが、八面六臂の活躍でアルバムThe Menagerie Insideの全編を支配。特にトレモロ・ピッキングの出現箇所が楽曲のハイライトとリンクするという独自の様式美が確立されており、聴き手はそのトリップ感溢れるエモーショナルな音像にただただ身を委ねることになる。

フロントを張りながらレコーディングやミキシングのエンジニアとしても活躍するエリザベス・ヒートン(Vo)のメランコリックな歌唱は、#3の浮遊するスキャト、#5のアンニュイな多声コーラスなど、ジュリアンヌ・リーガンを想起させる部分もありALL ABOUT EVEのファンにもおすすめ。
#2のフォーキーな序盤、ストリングスを交えたアコースティックな#4、くすんだ明るさを持つ#9など、楽曲のテイストにもALL ABOUT EVEに通ずるものがある。

Track List

1. Push
2. Afterthought
3. Circus Performer
4. Counting Colours
5. Low
6. The Morning Asked and I Said No
7. Half a Mile Outside
8. Tramadol Baby
9. A Song Built From Scraps of Paper
10. Holes

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