LUNA ROSSA のレビュー

LUNA ROSSA / Secrets & Lies

2014,UK

英国ウェールズの女性ボーカル・シンフォPANIC ROOMに在籍するアン=マリー・ヘルダー(Vo/G)とジョナサン・エドワーズ(Key)によるプロジェクトLUNA ROSSAの2ndアルバムSecrets And Lies。

爽やかなバックにアン=マリーのスキャットが乗る清涼感あるオープニング#1。
トレモロを掛けたエレキ・ギターのソロがアクセントとなった、アコギとピアノをバックに抑えたトーンで歌うメランコリックな#2。
くすんだエレピの渋いトーンにジャストフィットしたディープな歌唱が乗るムーディな#3。
バックのアコギとウッドベースの暖かみあるトーンが印象的なフォーク・ナンバー#4。
流れるようなピアノのアルペジオとロング・トーン中心の歌唱が対をなす神秘的なイメージの#5。
ユーモラスなムードを持つトラッドのダンス・チューン風ナンバー#6。
まろやかなエレピとベースに乗るアン=マリーのハスキー気味な歌唱が胸に刺さる、メランコリックなトッド・ラングレンのカヴァー#7。
ケルティック・ハープの厳かな響きを活かした#8。アン=マリーの美しいハイ・トーンがタイトル通りの飛翔感を演出。
ルナ・ロッサ・ストリング・カルテットなる弦楽四重奏が素晴らしいサポートを見せるランディ・ニューマンのカヴァー#9。
弦楽四重奏の優しく浮遊する白玉とアン=マリーの歌唱が絶妙のハーモニーを醸し出す#10。
ピアノとウッド・ベースのみをバックに従えた5拍子の感動的バラード#11。

PANIC ROOMではハード・ロックから哀愁ナンバーまで、幅広くエモーショナルな歌唱を聴かせるアン=マリーだが、LUNA ROSSAではリラックスした自然体で憂いを含んだ深みのある歌声を披露。楽曲群もアンプラグド寄りのシンプルな音像ゆえ、アン=マリーの魅力がより鮮明に伝わる。
よりシリアスなバンド形態のPANIC ROOM、英国伝統の感触を残すLUNA ROSSAと、明確にテイストの違いを打ち出し、それぞれの活動に良い形でフィードバックさせているようだ。

Track List

1. Aurora
2. Secrets & Lies
3. Disappointment
4. The Black Dog
5. Flowers In My Hair
6. Happy Little Song
7. Tiny Demons
8. Fly Away
9. I've Been Wrong Before
10. The Harmony
11. No Chords Left

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