HATFIELD AND THE NORTH のレビュー

HATFIELD AND THE NORTH / Hatfield and the North

1973,UK

HATFIELD AND THE NORTHの1973年1stアルバムHatfield and the North。

切れ目無く紡がれて行く各曲は、時にPOPで時にアヴァンギャルドと変幻自在ながら、一本芯の通った整合感あるアレンジがある種の安心感を聴き手にもたらし、いつまでも聴いていたい思いにさせてくれます。
勿論スリリングなオルガンとギターによるアドリブの応酬もあるが、それすらも爽やかな位心地良いです。
後にBRUFORDでシンセによる縦横無尽なアレンジを聴かせ、スチュワート&ガスキンではPOPなプロデューサーとして辣腕をふるう天才キーボーディストのデイヴ・スチュワート(Key)も、ここではエレピや歪み時々ワウなオルガンという手薄な機材の可能性の限界を超えたカラフル且つモダンな演奏で全体を優しく包み込んだかと思うと、一方では単音ファズ・オルガンでギンギンに攻めたりして大活躍してます。
そのバーバラ・ガスキンを含む女性3人組コーラス隊”ザ・ノーセッツ”の美声や、ヘンリー・カウから客演のジョフ・レイによるSAX が良いアクセントになっています。

Track List

1. Stubbs Effect
2. Big Jobs (Poo Poo Extract)
3. Going up to People and Tinkling
4. Calyx
5. Son of There's No Place Like Homerton
6. Aigrette
7. Rifferama
8. Fol de Rol
9. Shaving Is Boring
10. Licks for the Ladies
11. Bossa Nochance
12. Big Jobs No. 2 (By Poo and the Wee Wees)
13. Lobster in Cleavage Probe
14. Gigantic Land Crabs in Earth Takeover Bid
15. Other Stubbs Effect

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HATFIELD AND THE NORTH / The Rotters’ Club

1975,UK

ロック、POP、サイケ等雑多な音楽性がジャズの感性と確かなテクニックによって奇跡の融合を果たしたカンタベリー・ミュージックの名盤。HATFIELD AND THE NORTHの1975年2ndアルバムThe Rotters’ Club。

ジャズ・ロックというほど構えてもおらず、かといって退屈なBGMとは程遠いこの感触。
小難しくは無いけどいかにも英国風な良質のメロディと軽快なインプロビゼーションは、身を委ねているだけでも充分な心地良さ。
エレピ、オルガン、アナログ・シンセとデイヴ・スチュワート(Key)が大活躍。フィル・ミラー(G)のギターも派手さは無いがテクニカルで、鍵盤とのユニゾンやハモリで適度なスリルを提供。

キメとインプロビゼーションを往き来する圧巻のアンサンブルと女性コーラスをオシャレにあしらったラストの組曲Mumpsはプログレ史に残る名曲。

Track List

1. Share It
2. Lounging There Trying
3. (Big) John Wayne Socks Psychology on the Jaw
4. Chaos at the Greasy Spoon
5. Yes No Interlude
6. Fitter Stoke Has a Bath
7. Didn't Matter Anyway
8. Underdub
9. Mumps

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