BRUFORD のレビュー

BILL BRUFORD / Feels Good to Me

1978,UK

YES~KING CRIMSONと渡り歩いたビル・ブラッフォード(Dr)のソロ・アルバム1978年作Feels Good to Me。

キーボードにはHATFIELD AND THE NORTHでの渋いオルガン・サウンドが印象的なデイブ・スチュワート。#5や#8にみられるミニマルなメロディ・ラインは彼ならではだ。しかしこのアルバムではアンサンブルに徹しています。
それは自分が頑張らなくてもこの人が居てくれたからでしょう。そう、ギターはアラン・ホールズワース。サックスのように滑らかな変態フレーズをハンマリング&プリング中心のプレイで次々と繰り出してきます。
個人的にはポップな#6がやっぱり良いですね。全編に渡りホールズワースの天翔るギターがカッコ良い!デイブもピアノ、シンセ、オルガンと大活躍でバックを固めてます。

Track List

1. Beelzebub
2. Back to the Beginning
3. Seems Like a Lifetime Ago, Pt. 1
4. Seems Like a Lifetime Ago, Pt. 2
5. Sample and Hold
6. Feels Good to Me
7. Either End of August
8. If You Can't Stand the Heat...
9. Springtine in Siberia
10. Adios a la Pasada

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BRUFORD / One of a Kind

1979,UK

ビル・ブラッフォード(Dr)がソロ作品に参加していたメンツでバンドBRUFORDを結成。1979年作でオール・インストのアルバムOne of a Kind。

何と言ってもデイヴ・スチュワート(Key)の独壇場。 まろやかな感触で敷き詰められたパッド系シンセ音がベースとなり、アクセントとしてアラン・ホールズワース(G)がギター・ソロを弾き倒し、ジェフ・バーリン(B)がフレットレス・ベースで鋭く、そして時に甘く切り込んでくる。
HATFIELD AND THE NORTHの時は単音歪みオルガンが印象的だったが、時代とともに機材の進化にも適応してシンセを十二分に使いこなし、それでいてエレピ等従来の機材とも上手く融合させるデイヴ・スチュワートのアレンジ・センスが冴えまくっている。
変拍子やミニマルなメロディのユニゾン等テクニカルでありながら、耳障りの良いサウンドがリスナーに余計な緊張感を与えない優れたアルバム。

Track List

1. Hell's Bells
2. One of a Kind, Pt. 1
3. One of a Kind, Pt. 2
4. Travels With Myself -- and Someone Else
5. Fainting in Coils
6. Five G
7. Abingdon Chasp
8. Forever Until Sunday
9. Sahara of Snow, Pt. 1
10. Sahara of Snow, Pt. 2

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BRUFORD / Gradually Going Tornado

1980,UK

ビル・ブラッフォード(Dr)のジャズ・ロック・バンドBRUFORDの1980年2ndアルバムGradually Going Tornado。

脱退したアラン・ホールズワースの後任として、”無名の”ジョン・クラーク(G)が加入。前任者ほどの変態度は無いものの、なかなかテクニカルなプレイを披露しております。
5曲の作曲を手がけるサウンドのキーマン、デイヴ・スチュワート(Key)は時代を背景にしたシンセによるバッキング・プレイにますますプロデューサー的才能を発揮。
ジェフ・バーリン(B/Vo)のヘタウマ・ボーカルを中心にトリッキーなリズムをあしらったポップな#1や#5などの歌モノでアレンジの冴えを見せています。
また、フレットレス・ベースのメロディアスなプレイが光る#3でのHATFIELD AND THE NORTH当時とはまた違った質感の歪みトーンによるアグレッシブなプレイや、音使いがHATFIELDやNATIONAL HEALTH時代を彷彿させる#4などオルガン・ソロでも相変わらずセンスの良いプレイを聴かせています。
そして、本アルバムのハイライトは何といってもバーバラ・ガスキン(Vo)、アマンダ・パーソンズ(Vo)が参加した#8。全体的にフュージョンっぽい印象の本アルバムではありますが、ノーセッツの2人による洒落た美声コーラスやNATIONAL HEALTHの楽曲 The Bryden 2-Stepのフレーズが飛び出したりと、HATFIELD/NATIONAL HEALTHのテイストが程よく溶け込んでカンタベリー風味いっぱいに仕上がっています。

Track List

1. Age of Information
2. Gothic 17
3. Joe Frazier
4. Q.E.D.
5. Sliding Floor
6. Palewell Park
7. Plans for J.D.
8. Land's End

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